Fedora11で無線LANを使用するための設定

先日購入したVAIO Zシリーズ Z73 VGN-Z73FBにFedora11をインストールしたのですが、無線LANの設定がなかなかうまくいかず、解決するまで一週間ほどかかりました。
そこで、後の参考のため、無線LANを使用するための設定を記録します。

設定手順

  • (1)設定ファイル/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-wlan0を作成する
  • (2)networkサービスを有効する
  • (3)NetworkManagerサービスを無効にする
  • (4)設定の完了後PCを再起動する

(1)設定ファイル/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-wlan0を作成する

無線LANの使用に必要な項目を記述した、設定ファイル/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-wlan0を作成しました。
以下、設定ファイルに記述した内容です。(ただし、WEPキー等はXXで伏せています。)

DEVICE=wlan0                     # 無線LANインタフェースのデバイス名
ONBOOT=yes                       # PCの起動時に無線LANインタフェースを有効にする
USERCTL=yes                      # 一般ユーザに無線LANインタフェースの起動・停止を許可する
BOOTPROTO=none                   # DHCPを使用しない
IPADDR=192.168.1.25              # IPアドレス
NETMASK=255.255.255.0            # サブネットマスク
GATEWAY=192.168.1.1              # デフォルトゲートウェイ
PEERDNS=yes                      # DNSを有効にする
DNS1=192.168.1.1                 # DNSサーバのIPアドレス
IPV6INIT=no                      # IPV6を初期化しない
TYPE=Wireless                    # 無線LAN
MODE=Managed                     # インフラストラクチャモードを使用
ESSID=XXXXXXXX                   # 無線LANのESSID
CHANNEL=auto                     # 無線LANのチャネルは自動設定
RATE=auto                        # 無線LANの転送レートは自動設定
KEY=XXXXXXXXXX                   # 無線LANのWEPキー
IWCONFIG='ap XX:XX:XX:XX:XX:XX'  # 無線LANのアクセスポイントのMACアドレス

中でも、最後のアクセスポイントのMACアドレスの記述が重要でした。
この記述を省略してアクセスポイントを自動検知させた場合、PCの起動時に無線LANインタフェースが有効にならず、手動で無線LANインタフェースを有効にした際も二回に一回失敗しました。

(2)networkサービスを有効する

chkconfigコマンドにて、networkサービスを有効にします。networkサービスは無線LANインタフェースを使用するために必要です。

chkconfig network on

(3)NetworkManagerサービスを無効にする

chkconfigコマンドにて、NetworkManagerサービスを無効にします。NetworkManagerが起動している場合、無線LANインタフェースが正常に動作しませんでした。

chkconfig NetworkManager off

(4)設定の完了後PCを再起動する

設定が完了したらPCを再起動します。chkconfigコマンドの結果はPCの再起動時に反映されます。

参考: VAIO Zシリーズ Z73 VGN-Z73FB

VAIO Zシリーズ Z73 VGN-Z73FB

VAIO Zシリーズ Z73 VGN-Z73FB