学習&成長のためなら、なんでも使えばいいんじゃないの?


Eclipseのそれは堕落するための機能じゃない。高みに上るための機能だ。そして使えるようになるには訓練がいる。それはテキストエディタでコードの写経したら身につくようなものではない。訓練するならそんなマゾい苦行じゃなくて効率よくやろうよ。

すでにある程度の高みに上っている人がさらなる高みに効率よく上るために、Eclipseは役に立つと思います。自分のしたいことを明確にできて、それをするためにEclipseの機能をどんどん学習して活用できるのでしょうから。
一方、それほどの高さにいない人(特に、初心者)には、Eclipseを使うことは必ずしも効率のよい訓練にはならないと思います。それに、苦行は必ずしも非効率じゃないです。

例えば:なぜリネームをするのか?


新しい名前はリネーム機能をつかったら自動的に適切につけてくれるものではない。新しい名前にする手間を省くだけだ。
Eclipseに限らないけれど、技術によって手間が限りなくゼロに近づけば、前提は大きく変わるでしょう。リネーム機能による手間の低減は、リネームを行う必要性を理解している人にとって大きな意味があると思います。
しかし、リネームを行うことの意味をまだよくわかっていない人にとって、リネーム機能はどう見えるのでしょうか?なんだかよくわからないけど、Eclipseで名前が変えることができます。もし、リネームをすることの意味がわからないとしたら、リネーム機能って役に立てられますか?

リネームの意味を知るためにできそうなこと。

リネームを理解するためにできそうなことを以下にあげてみました。無駄なもの、無意味なものも混じっているかもしれない。でも、いろんなこと試すしかないでしょう?わからないんだから。

  • オープンソースのコードを乱読する。
  • 自分でプログラムを書いて人に説明する。
  • Eclipseのリネーム機能を試してみる。
  • 詳しい人に名づけについて説明してもらう。
  • ネット上の名づけの解説を読む。

上にあげた中で、Eclipseじゃなきゃいけないのは「Eclipseのリネーム機能を試してみる。」ぐらいでしょうか。

無駄なことでも苦行でもやってみる

誰だって最初は、「効率がよい方法」と「効率が悪い方法」のどちらも知らないはずです。やったことがないことはわからないです。以下のように考えて、いろんなことを試せばいいんじゃないか思います。

  • 試しているやり方について、効率が悪いと感じるようになったら、代替案を考える。
  • 試しているやり方について、効率が良いと感じるようになったら、良い部分をパクる。

だから、人が無駄というようなマゾい苦行も、必ずしも無駄じゃないです。

最後に

Eclipseを利用してどんどんできることの幅を広げられる人は、Eclipseだけ使っていても思います。そういう人にとってEclipseは有用なはずです。
でも、そういう人ばかりではないと思います。Eclipseで今できることが自分のできることの限界だと考えてしまう人もいるでしょう。だから、Eclipse以外の可能性も考えたほうがいいと思うのです。学習&成長をしたければなんでも使えばいいと思うのです。

追記:達人プログラマーより引用

P.15より。参考まで。

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異なった環境に慣れ親しんでみる あなたがWindowsしか知らないのであれば、自宅ではUnixを使ってみましょう。(無料で入手できるLinuxが適切でしょう。)もしMakefileとエディタしか知らないのであれば、IDE(統合化開発環境)を使ってみましょう。逆も同じです。