8月の読書メーターのまとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:1626ページ

小飼弾のアルファギークに逢ってきた [WEB+DB PRESS plus] (WEB+DB PRESS plusシリーズ)小飼弾のアルファギークに逢ってきた [WEB+DB PRESS plus] (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
アルファギークの対談集。登場する人物は例外なく、世界を少しずつ、しかし確実によい方向に変えていくエンジニアだ。どの対談の内容をとっても学ぶが多くがある。なかでも、スペシャル対談での小飼弾さんの言葉「自分をクビにする状況を常に考える」に目を見張った。僕は自分の強みを明確にできていないために、どのような状況で自分が不要になるか判断がつかない。しかし、今後も技術で食べ続けていくには、自分の強みをきちんと意識し、いかにして自分をクビにできるか考えていく必要があると思う。
読了日:08月28日 著者:小飼 弾
トップをねらえ!NeXT GENERATION 上トップをねらえ!NeXT GENERATION 上
OVAトップをねらえ!」の続編。宇宙怪獣討伐からの銀河中心殴り込み艦隊の帰還後、銀河連邦とシリウスとに分かれて人類が争う時代の話。戦争を描きながらもギャグや恋愛、熱血の成分が多いのがトップシリーズの特徴だが、本書はあまりにもギャグ色が濃過ぎる。マリナの子供っぽ過ぎる性格や、ジュンの性格の悪さがいまいち気に入らない。そんな中、エリトリウムのタシロ艦長がひとりシリアスであることには好感が持てた。続く下巻でマリナたちが、ユングやタシロ艦長からどのように影響を受け、成長をするのかが気になるところだ。
読了日:08月27日 著者:そうま 竜也
入門・論文の書き方 (PHP新書 (074))入門・論文の書き方 (PHP新書 (074))
論文の書き方を詳しく説明している。説明範囲はテーマの決定からアフターケアまでと幅広く、論文作成の手順がよくわかる。また、著者の経験に基づくノウハウが多数載っており、論文を書くときに役立ちそうだ。ところで、実は、本書を読み始めた当初、肯定的な意見を述べた直後、同じ事柄についての否定的な意見を続ける、著者の文の書き方が気に入らなかった。そのため、始めは本書全体の内容を疑いながら読んでいた。しかし、半ばも過ぎると本書の構成や著者の考え方の良さが理解できた。細かな表現に不満はあったが、全体としてはよい本だった。
読了日:08月27日 著者:鷲田 小彌太
漢字を楽しむ (講談社現代新書 1928) (講談社現代新書 1928)漢字を楽しむ (講談社現代新書 1928) (講談社現代新書 1928)
漢字の読み書きの方法と作られ方を説明している。説明の根拠として古代から現代までの漢字に関する文献を多数引用しており、とても内容が詳しい。書き方の説明では、学校の書き取りテストを題材としている。書き取りテストでは「ハネ」などの筆遣いまで厳しく採点されることがある。しかし、筆者は細かな筆遣いにこだわる必要はないと主張している。さらに、細かな点にこだわりりすぎことで、漢字嫌いの子供が増えるのではないかと心配してもいる。僕も子供の頃、漢字テストの採点の厳しさが嫌だったので、筆者の意見に共感できる。
読了日:08月24日 著者:阿辻 哲次
「世逃げ」のすすめ (集英社新書 435C) (集英社新書 435C)「世逃げ」のすすめ (集英社新書 435C) (集英社新書 435C)
世間の物差しにとらわれずに自由になることを、本書は勧めている。世間の物差しは商品価値の大小で人間を判断し、勝ち組と負け組とに分けている。その結果、日本社会全体がおかしな屈辱感に支配されている。負け組は屈辱感を持って生きており、勝ち組はいつ自分が転落するかとおびえながら生きているのだ。本書は世間の物差しとは別に、目盛りのない物差しを持つことを勧めている。目盛りのない物差しでは、どうだっていいものは偶然に任せ、思い通りにならないものはあきらめるのだ。たとえ、世間の物差しが悪いと判断しても、今あるがままを受け入
読了日:08月17日 著者:ひろ さちや
上手な話し方の基本とコツ (「ビジネスの基本とコツ」シリーズ)上手な話し方の基本とコツ (「ビジネスの基本とコツ」シリーズ)
会話についての基本が説明されている。会話は常日頃から当たり前に行っているので、基本を意識することがあまりなかった。しかし、本書を読んで、自分の会話には基本がいくつか足りないと気付いた。例えば、会話相手の状況や背景を意識して会話したことはあまりない。また、思い込みの排除のように、意識しているのに上手にできていないものもある。本書から自分に足りない基本を抜き出し、日々意識的に会話をする必要がありそうだ。
読了日:08月15日 著者:櫻井 弘
青春鉄道 (MFコミックス フラッパーシリーズ)青春鉄道 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
鉄道路線の擬人化コミック。身近な路線の出番が多かったこともあり、とても楽しめた。例えば、副都心開通が記憶に新しいが、開通前の話題性や開通後の混乱をうまく描写していると思った。また、身近でない路線についても知識を得る機会にもなった。例えば、新幹線での振替輸送が行われていることを初めて知った。
読了日:08月15日 著者:青春
ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学
ユーザが思う通りにシステムが動かない理由を、SEやIT業界の特徴を挙げて説明している。IT業界の一員として頷ける部分は多々あるものの、本書にはいくつか不満が残る。不満の一つは、システム化を改善するための提案が少ないことだ。SEに対する批判はおもしろいが、おもしろさ以外に得るものがあまりなかった。別の不満は、過剰な比喩表現が多いことだ。節ごとに難解な表現を載せるているのが、とても鼻についた。僕の結論、本書を読むことはあまりオススメしない。
読了日:08月13日 著者:岡嶋 裕史
のだめカンタービレ #22 (講談社コミックスキス)のだめカンタービレ #22 (講談社コミックスキス)
読了日:08月12日 著者:二ノ宮 知子
リーダーシップの基本とコツ―たちまちわかる・すぐに役立つ (「ビジネスの基本とコツ」シリーズ) (「ビジネスの基本とコツ」シリーズ)リーダーシップの基本とコツ―たちまちわかる・すぐに役立つ (「ビジネスの基本とコツ」シリーズ) (「ビジネスの基本とコツ」シリーズ)
リーダーに必要な8つの力を具体例と図解でわかりやすく説明している。読みやすくて短時間で読めるが、内容はとても充実している。本書には、自分がこれまでの仕事ではほとんど意識しなかった内容もいくつか載っていた。例えば、他のメンバを高揚させることは、これまであまり意識したことがなかった。自分が無頓着な点を本書よりピックアップし意識していけば、より仕事の幅が広がると思える。
読了日:08月11日 著者:高城 幸司
文章のみがき方 (岩波新書)文章のみがき方 (岩波新書)
多くの文章論から書き抜いて集めた言葉を整理し、38個のいい文章の条件にまとめた本。様々な作品から抜き出したいい文章と、それらの文章への筆者の感想が興味深い。中でも、35番目の「自分と向き合う」にとても共感できた。才能のある人でさえ、自分の書いたものに不満、劣等感、引け目を持っている。しかし、そう感じるからこそ、彼らはさらなる高みを目指すことができるのだろう。劣等感のようなマイナスな感情でさえ自分の力にできると、僕は思う。
読了日:08月01日 著者:辰濃 和男

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