「エンジニアの未来サミット 0905」でセッションを聞きながら、IT資格について考えた

先日、「エンジニアの未来サミット 0905」に参加してきました。未来サミットのセッションを聞きながら、IT資格についてぼんやり考えました。

IT資格はいらない?

出席者の質問の中で「IPAフォーラムと学生のすれちがい」の話がありました。IPAフォーラムの人たちは「資格をとると就職に有利、資格手当がもらえる」と言っているそうです。質問への回答の中で、「IT資格はいらない」というようなことを吉岡さんがおっしゃっていたように思います。
そういう話を聞きながら、僕は「IT資格は必須ではないが、使い道はあるよなー」ということを考えていました。

IT資格は必須じゃない

IT資格が必須でない一番の理由は、持っていなくても仕事をできるからです。車の免許を持っていなければ、公道で運転することはできません。それと違って、基本情報技術者試験に合格しなくてもプログラマになることはできますし、Oracle MASTERを保持していなくてもOracleを操作することはできます。それに、優秀な技術者にも資格を持っていない人は数多くいることでしょう。

IT資格の一番の使い道

IT資格の一番の使い道は、技術学習の目標として利用することです。
例えば、今ネットワークについてほとんど知らないとします。CiscoCCNAという資格に合格したければ、ネットワーク技術について様々なことを覚えなければいけません。この段階からがんばって勉強してCCNAに合格できるほどになれば、ネットワーク技術についてだいぶ詳しくなっていることでしょう。最初のほとんど知らない状態と比べて、すごい進歩です。
さらなる例として、データベースについてほとんど知らないとします。OracleOracle MASTER Silverを合格できるほどまで勉強すれば、データベース技術にだいぶ詳しくなっていることでしょう。
最後の例として、IPAの資格にも触れておきましょう。全く知らない技術分野が多数あるときには、基本情報技術者試験ソフトウェア開発技術者試験に向けて学習すればよいのです。様々な技術について広く浅く覚えられることでしょう。
このように、技術学習の目標のために、さまざまな資格を受験していくのは、IT資格の最もよい使い道だと思います。

IT資格の使い道のうち、好きでないもの

一方で、就職へ有利だからとか、資格手当を貰いたいからという理由だけで、きちんと勉強せずに資格を取るのは僕は好きではありません。「その資格持ってて、そんなこともできないの?」とか言われたら、きっといやな気分になります。だから、きちんと勉強をしないのはダメですし、ずるして取るの絶対ダメです。

特に学生におススメ?

学生の場合、社会人と違って時間はたっぷりあります。一方で、実機に触れる機会は社会人に比べて少ないでしょう。個々人の環境によっても異なるとは思いますが、少なくとも自分の場合はそうでした。
そういう環境にある学生は、資格勉強に費やせる時間は多いでしょう。また、机上の勉強は実機がなくてもいくらでもできます。

結論、IT資格は必ずしもむだではない

仕事が仕事が忙しくて時間のない人や、他にうまい勉強の方法を持っている人は、あえて資格受験する必要はないでしょう。
逆に、さして忙しくないのであれば、資格を取るための学習はプラスになるはずです!