PuTTYの設定をファイルに保存してはいけない
PuTTYユーザマニュアルでは、PuTTYの設定をファイルに保存するバッチファイルが紹介されています。
今のところ、PuTTYの設定の保存先としてレジストリの代わりにファイルを使うことはできません。しかし、バッチファイルを利用すれば、設定をファイルに保存できます。
しかし、このバッチファイルは使うべきではありません。
バッチファイルの手順
バッチファイルの手順は以下の通りです。この手順により、PuTTYの設定をファイルに保存する仕組みを実現しています。
この手順は、PuTTYを1つだけ起動する場合にはうまく動作します。しかし、PuTTYを複数起動した場合に問題が起きます。
問題1: 設定変更後に別のPuTTYを起動すると、変更内容が消える。
PuTTYの設定を変更すると、変更内容はレジストリに書き込まれます。その後、バッチファイルで別のPuTTYを起動すると、レジストリ中の変更内容がファイルの内容で上書かれて消えてしまいます。
問題2: PuTTYを終了すると、起動中の別のPuTTYが設定を読めなくなる。
PuTTYを終了すると、バッチファイルの後続処理によってレジストリの設定が削除されます。そのため、起動中の別のPuTTYは、設定を読み込むことが出来なくなります。