ATMのプロトコル

ATMのプロトコル構成

ATMは物理層、ATM層、AALの3層から成り立ちます。

ATMヘッダの重要なフィールド

VPI(仮想パス識別子)
ATM通信路の仮想パスを識別します。仮想パスとは仮想チャネルを複数束ねたものです。
VCI(仮想チャネル識別子)
ATM通信路の仮想チャネルを識別します。仮想チャネルはエンドツーエンドの論理的な通信チャネルです。

AALのタイプ

AALには以下の4つのタイプがあります。

このうち、伝送効率が高いAAL5が最も普及しています。
AAL5では上位層から受け取ったデータに追加情報を付加した後、48バイトずつのPDUに分割します。一方、AAL3/4では、上位層から受け取ったデータを44バイトずつのPDUに分割した後、各PDUに対して追加情報を付加します。そのため、AAL5はAAL3/4に比べてオーバーヘッドが少なく、伝送効率が高いです。