同期制御

通信では、送信側と受信側がタイミングを合わせて(同期をとって)データを認識する必要があります。
同期制御は、ビット同期とブロック同期の組み合わせで行います。ビット同期によりビット単位でデータを認識した後、ブロック同期により意味のあるブロック単位でデータを認識します。

ビット同期

ビット同期には、同期式と調歩同期式の2つがあります。

■同期式

データ用の信号線とは別に用意した同期用の信号線で同期を行います。
確実に同期を行うことができます。

■調歩同期式

データの前後にスタートビットとストップビットを付加することで、同期をとる方式です。データは7ビットまたは8ビットの固定長です。
調歩同期式では、あらかじめ送信側と受信側で以下の値を同じにしておきます。

ブロック同期

ブロック同期には、キャラクタ同期とフラグ同期があります。

■キャラクタ同期

送信データの先頭にSYNコードを付加することで、同期をとる方式です。
キャラクタ同期方式には、以下の欠点があります。

  • SYNコードと同じビット列をデータとして送信できません。
  • 8ビット単位のデータしか送信できません。
■フラグ同期方式

送信データの前後にフラグという特殊なビット列(01111110)を付加することで、同期をとる方式です。送信データは何ビット単位であっても構いません。
フラグ同期方式では、フラグと同じビット列がデータ中に出現するのを防ぐため、ゼロインサーションを行います。ゼロインサーションとは、データ中に1が5つ連続して出現した直後に0を挿入することです。