ベーシック手順

ベーシック手順は、文字データ伝送向きの伝送制御手順です。
同期方式としてキャラクタ同期を使用し、伝送単位はキャラクタ単位となります。
また、誤り制御方式に水平垂直パリティを使用しています。

通信手順

ベーシック手順では、以下の手順で通信行います。

  1. 回線を接続します。
  2. データリンクを確立します。
  3. データを伝送します。
  4. データリンクを切断します。
  5. 回線を切断します。

なお、回線の接続・切断は回線交換の利用時のみ必要な手順で、専用線の利用時には不要です。

データリンクの確立

データリンクの確立のため、一対一の通信ではコンテンション方式を、一対多の通信ではポーリング/セレクティング方式を使用します。

■コンテンション方式

コンテンション方式は一対一の通信で使用されます。
接続されたノードのどちらかがENQシーケンスを送信すると、データリンクの確立が開始されます。以降、ENQシーケンスを送信したノードが通信の制御権を得ます。早い者勝ちです。

■ポーリング/セレクティング方式

ポーリング/セレクティング方式は、一台のホストコンピュータと複数台の端末との間の通信のような、一対多の通信で使用されます。
ホストコンピュータを制御局、端末を従属局と呼び、制御局が通信の制御権を持ちます。


ポーリング方式は従属局から制御局へのデータ送信に使用されます。制御局は従属局に対し、送信したいデータがあるか尋ねます。従属局は必要があればデータを送信します。

セレクティング方式は制御局から従属局へのデータ送信に使用されます。制御局は従属局に対し、データを送信しても問題ないか尋ねます。