ブロードキャストストームとスパニングツリー
ブリッジ接続によりネットワークをループ状にすると、データがネットワーク中を延々と巡り続けるし続ける可能性があります。データがネットワーク中を巡り続ける状態を、ブロードキャストストームと呼びます。ブロードキャストストームはネットワーク帯域を圧迫し、ひどい場合にはネットワークをダウンさせます。
ブロードキャストストームの発生は、スパニングツリーで回避できます。
スパニングツリー
スパニングツリーでは、ブリッジはネットワークの構造ををツリー構造として把握します。ブリッジはツリー構造に沿ってデータを送信するためデータのループが起こりません。
以下、スパニングツリーを使うネットワークの例を図示します。
<<特徴>>
- スパニングツリーでは、ネットワークの構造を把握するため、ブリッジ同士が一定間隔でBPDU(Bridge Protocol Data Unit)を交換します。
- 障害により一部のブリッジがフレームを転送できなくなった場合、ツリー構造を再構成して別のルートでフレーム転送を再開します。