ブロードキャストストームとスパニングツリー

ブリッジ接続によりネットワークをループ状にすると、データがネットワーク中を延々と巡り続けるし続ける可能性があります。データがネットワーク中を巡り続ける状態を、ブロードキャストストームと呼びます。ブロードキャストストームはネットワーク帯域を圧迫し、ひどい場合にはネットワークをダウンさせます。
ブロードキャストストームの発生は、スパニングツリーで回避できます。

スパニングツリー

スパニングツリーでは、ブリッジはネットワークの構造ををツリー構造として把握します。ブリッジはツリー構造に沿ってデータを送信するためデータのループが起こりません。

以下、スパニングツリーを使うネットワークの例を図示します。

■物理的なネットワーク構造

例えば、以下のような構造のネットワークを考えます。

■ツリー構造として把握

ブリッジはこのネットワークを以下のようなツリー構造として把握します。

■データ送信の流れ

ブリッジはツリー構造に沿って、データを送信します。

<<特徴>>
  • スパニングツリーでは、ネットワークの構造を把握するため、ブリッジ同士が一定間隔でBPDU(Bridge Protocol Data Unit)を交換します。
  • 障害により一部のブリッジがフレームを転送できなくなった場合、ツリー構造を再構成して別のルートでフレーム転送を再開します。