2009-09-18 ATM-LAN ネットワーク ATMを利用してLANを構成する技術に、LANエミュレーションとATM over Ethernetがあります。 ちなみに、どちらの技術でもデータ分割にAAL5を利用します。 LANエミュレーション(LANE) LANEはIPパケットをイーサネットフレームでカプセル化した後、ATMに受け渡します。 LANEでは、IP層から見るとATM層がイーサネットであるかのように見えます。ATM層は、LES(Lan Emulation Server)を利用して、MACアドレスからのATMアドレスの解決と、ブロードキャストパケットの転送を行います。 <<利点>> イーサネットネットワークとの混在が可能です。 <<欠点>> プロトコル変換やアドレス管理が複雑なため、IP over ATMに比べてスループットが低いです。 【イメージ】 アドレス解決 【イメージ】 ブロードキャスト IP over ATM IP over ATMはIPパケットを直接ATMに受け渡します。 IP over ATMでは、IPアドレスをATMアドレスに解決するため、ATMARPサーバを利用します。 <<利点>> 仕組みがシンプルで伝送時のオーバヘッドが少ないため、LANEに比べてスループットが高いです。 <<欠点>> イーサネットネットワークとの混在はできません。