画像データ圧縮の用語
予測符号化
静止画の隣接する点や動画の連続するフレームの差分を符号化することで、データ量を削減する手法です。データ量の削減が可能なのは、隣接点が類似した値であることが多いためです。
なお、隣接点の差分のことを予測誤差と呼びます。
以下、予測符号化の例です。
- ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation: 適応差分PCM)
動き補償予測
予測符号化の一種で、動画の連続するフレームの差分を符号化することで、データ量を削減する手法です。
変換符号化
隣接する画像をまとめて変換*1してエントロピを減少させることで、データ量を削減する手法です。
以下、変換符号化の例です。
- DCT(Discrete Cosine Transform: 離散コサイン変換)
- ウェーブレット変換
エントロピ符号化
エントロピの低い(頻繁に出現する)情報に短い符号を、エントロピの高い(まれにしか出現しない)情報に長い符号を割り当てることで、データ量を削減する手法です。コンパクト符号化の一種です。
以下、エントロピ符号化の例です。
- ハフマン符号
エントロピ(情報量)
ある出来事がどれだけの情報を持っているかの尺度です。
その出来事がまれにしか起きない場合、エントロピは高くななります。一方、その出来事が頻繁に起きる場合、エントロピは低くなります。
不可逆符号化
情報を落とすことで、データ量を減らす手法です。落とした情報は復元できません。
人間の知覚が敏感でない情報を落とすことで、復元時に違和感を感じさせないような工夫をしています。
ランレングス符号化
連続する同一の値の列を、連続する(run)長さ(length)を表す数字に置き換えることで、データ量を削減する手法です。
*1:何のこっちゃ?