誤り制御

誤り制御とは、ネットワークを通じたデータ伝送を確実に行うための、誤り検出・訂正処理です。
誤り制御には以下のような方法があります。

誤り検出のみ
誤り訂正可能

パリティチェック

パリティチェックは、パリティビットにより、誤り検出を行う方法です。
データにパリティビットを追加することで、データ中の1のビットが奇数個(または偶数個)となるよう調整します。1のビットが奇数個(または偶数個)でない場合に、データに誤りがあると判断できます。ちなみに、1のビットを奇数個に調整する場合は奇数パリティ、偶数個に調整する場合は偶数パリティと呼びます。
なお、パリティチェックでは、偶数個のビット誤りを検出することができません。

■垂直パリティ

垂直パリティはキャラクタ単位で行うパリティチェックです。

■水平パリティ

水平パリティは意味のあるブロック単位で水平方向に行うパリティチェックです。

■群計数チェック方式

群計数チェック方式は、ブロック単位で水平方向に1のビットの個数を数え、その個数の下2桁をチェックビットとする方式です。
群計数チェック方式を使うと、偶数個のビット誤りが検出できます。

CRC

CRCは、生成多項式による複雑な演算で算出したCRCコードにより、誤り検出を行う方法です。
CRCではバースト誤りの検出が可能です。

ハミング符号

ハミング符号は、複数パターンの誤り訂正符号により、1ビットまでの誤り訂正を行う方式です。