ネットワーク

ベーシック手順

ベーシック手順は、文字データ伝送向きの伝送制御手順です。 同期方式としてキャラクタ同期を使用し、伝送単位はキャラクタ単位となります。 また、誤り制御方式に水平垂直パリティを使用しています。 通信手順 ベーシック手順では、以下の手順で通信行いま…

従系のスタンバイ方式

コールドスタンバイ 従系の電源を落としておく方式。 障害時の切り替えに時間がかかりますが、低コストです。 ホットスタンバイ 従系に主系と同じ処理を行わせる方式です。 障害時の切り替え時間が最小ですが、高コストです。 ウォームスタンバイ 従系に電源…

システムの構成

シンレックスシステム 1つの業務に1つのシステムを割り当てる構成です。 デュプレックスシステム(主系と従系) 1つの業務に2つのシステムを割り当て、一方のシステムを主系、他方のシステムを従系とする構成です。 主系にはオンライン処理を、従系にはバッチ…

RAID

RAID(Redundant Array of Independent Disks)はハードディスクの信頼性を向上させるための技術です。安価なハードディスクを冗長構成にすることで、全体の信頼性を低コストで向上させます。なお、RAIDにはRAID 0〜RAIND 6の7つの段階があります。 RAIDの各段…

syslogdの使い方

syslogdによりシステムのログを管理できます。 目次 syslog.confの設定(/etc/syslog.conf) syglogdでの外部接続の許可(/etc/default/syslogd) syglogdの再起動 syslog.confの設定(/etc/syslog.conf) syslogdの設定は/etc/syslog.confにて行います。 syslog.c…

ATMのプロトコル

ATMのプロトコル構成 ATMは物理層、ATM層、AALの3層から成り立ちます。 ATMヘッダの重要なフィールド VPI(仮想パス識別子) ATM通信路の仮想パスを識別します。仮想パスとは仮想チャネルを複数束ねたものです。 VCI(仮想チャネル識別子) ATM通信路の仮想チャ…

ATMのQoS

ATMでは同一ネットワークで様々なQoS(PCR、セル遅延、セル廃棄率)を提供できます。 ATMにおけるQoS品目には以下があります。 CBR(Constant Bit Rate) PCRまでの帯域を常に保証します。最も転送遅延が起こりにくいです。 VBR(Variable Bit Rate) SCR(平均伝送…

ADSLの用語

フルビットローディング 1個の搬送波で送信する情報を11〜12ビットからADSL規格いっぱいの15ビットに拡張することで、伝送速度を向上させます。 S=1/2 誤り訂正ビットを半分にし、その分転送するデータ量を増やすことで伝送速度の向上を図ります。誤り訂正ビ…

ATM-LAN

ATMを利用してLANを構成する技術に、LANエミュレーションとATM over Ethernetがあります。 ちなみに、どちらの技術でもデータ分割にAAL5を利用します。 LANエミュレーション(LANE) LANEはIPパケットをイーサネットフレームでカプセル化した後、ATMに受け渡し…

ISDNのプロトコル

ISDNでは、使用するチャネルと転送情報の種別により使用するプロトコル構成が変わります。 ISDNのプロトコル構成 > > > > LAPBとLAPD LAPB(Link Access Procedure Balanced)とLAPD(Link Access Procedure on the D channel)はそれぞれBチャネルとDチャネルの…

インタフェース規定点

Iシリーズインタフェースはインタフェース規定点を定めることで、各種装置をどのような順序でISDN網に接続すべきかを示しています。 インタフェース規定点には、Rインタフェース、Sインタフェース、Tインタフェース、Uインタフェースの4つがあります。各イ…

ISDN・INSネットの用語

Iシリーズインタフェース ITU-TによるISDNの勧告です。 Bチャネル・ベアラチャネル 音声通話とデータ通信、パケット通信を提供するチャネルです。 Dチャネル・データチャネル 制御信号とパケット通信を提供するチャネルです。 BRI(Basic Rate Interface)・IN…

バックアップ運用の注意点

リストアのリハーサルを行いましょう データのバックアップを取得しても、障害時にリストアできなければ意味がありません。また、障害時のリストア作業は早急に行う必要があります。したがって、バックアップデータの有効性とリストア手順の確認のため、リス…

バックアップ計画

バックアップの計画では以下の項目を決定する必要があります。 バックアップ対象のデータ バックアップの頻度 バックアップの方法 フルバックアップ 差分バックアップ 増分バックアップ 許容できるバックアップ時間 世代管理 各バックアップ方法の利点・欠点…

障害管理の考え方と技法

フォールトアボイダンスとフォールトトレランス フォールトアボイダンスでは、障害が発生しないよう対処します。たとえば、品質の高い機器などを購入することで障害の発生を避けます。このような障害管理はコストがかかります。 フォールトトレランスでは、…

ATMの利点と欠点

ATMと一般的なネットワークの違い > セルサイズやヘッダサイズは固定長です。 柔軟性はありません。 > パケットサイズやヘッダサイズはプロトコル毎に異なり、可変であることも多いです。 柔軟性に富んでいます。 ATMの利点 セルサイズやヘッダサイズが固定…

X.25とフレームリレーの違い

プロトコル>> X.25はネットワーク層のプロトコルで、下位プロトコルにHDLCを要求します。 フレームリレーはデータリンク層のプロトコルです。 > X.25では、交換機間でパケットを転送するたびに再送制御を行います。そのため、品質の高いネットワークでは逆に…

フレームリレーの用語

FRAD(Frame Relay Access Device) フレームリレー網にネットワークを接続するための装置です。 InverseARP フレームリレー網内のアドレスに対応するIPアドレスに取得するためのプロトコルです。 LAPF(Link Access Procedure for Frame relay) フレームリレー…

モデムの変調方式

ディジタルデータをアナログデータに変換するためのモデムの変調方式は、大きく分けて3つあります。 振幅変調 ディジタルデータの0と1を、振幅の大小に対応付けます。 周波数変調 ディジタルデータの0と1を、周波数の高低に対応付けます。 位相変調 ディジ…

通信サービス(WAN)の特徴

目次 一般加入者回線 アナログ専用回線 ディジタルアクセスとHSD(ハイスーパーディジタル) フレームリレー INSネット64 INSネット1500 INS-P ATM ADSL SDH/SONET FTTH 広域イーサネット CATV 用語の説明 一般加入者回線 ■課金方法 従量課金制。比較的高額で…

BSSとESS

BSS(Basic Service Set) BSSは、一つのアクセスポイントとそのアクセスポイント配下のクライアントで構成される無線LANネットワークです。 BSSの識別には、48ビットの数値であるBSS-IDを用います。 ESS(Extended Service Set) ESSは、複数のESSで構成される…

なじみのない無線LANの用語

アソシエーション クライアントとアクセスポイントの通信を開始に必要な情報交換。 無線LANスイッチ 複数のアクセスポイントを集中管理するための装置。アクセスポイントと無線LANスイッチ同士は有線LANで接続します。 RSSI(受信信号強度) 無線通信機器が受…

無線LANの規格

無線LANの規格は、以下の3つが普及しています。 IEEE802.1b IEEE802.1a IEEE802.1g IEEE802.1b 2.4GHz帯を利用する、最大伝送速度11Mbpsの規格です。 > ISMバンド(2.4GHz帯)を利用するため、自由に使用できます。 > 最大伝送速度が遅く、実行スループットは…

MPLS

MPLSはルーティング用のプロトコルで、パケットに付与したMPLSタグにより経路を判断します。IPルーティングと異なり、MPLSタグにはパケットが通過する仮想パスを指定します。 ちなみに、この仮想パスをLSP(Label Switched Path)と呼びます。 現在、MPLSはVPN…

GARP(Generic Attribute Registration Protocol)とMRP(Multiple Registration Protocol)

GARPとMRPはいずれも、レイヤ2機器に属性を登録するためのプロトコルです。これらのプロトコルは、VLAN情報やマルチキャストアドレスの登録に使用されます。 なお、MRPはGARPを置き換えるプロトコルで、VLANを意識するよう変更されています。 GVRP(GARP VLA…

VLANとサブネットの対応付け

データリンク層のVLANとネットワーク層のサブネットはたがいに独立しています。そのため、VLANとサブネットの対応付けは自由に行えます。 VLANとサブネットを一対一に対応付ける ※一対一の対応付けは、管理が最も容易でしょう。 一つのサブネットが複数のVLA…

ルータとL3スイッチの違い

ルータとL3スイッチは、どちらもネットワーク層で通信を制御する装置です。2つの装置違いは、ソフトウェアとハードウェアのどちらで通信を制御するかです。 ルータ ルータはソフトウェアで通信を制御します。そのため、カスタマイズが容易であり、外部ネッ…

ルーティングテーブルの作成方法

ルーティングテーブルの作成方法には、スタティックルーティングとダイナミックルーティングの2種類があります。 スタティックルーティング ルーティングテーブルに手作業で経路情報を設定する方法です。 > ダイナミックルーティング異なり、経路情報を交換…

経路制御とルーティングテーブル

別のネットワークに宛てにパケットを送信する場合、宛先ネットワークまでの最適な経路を判断し、適切なルータにパケットを転送する必要があります。これを経路制御と呼びます。 PCやルータは、経路制御に利用する情報をルーティングテーブルに保存します。ル…

ブリッジの利点

ブリッジでデータリンクをコリジョンドメインに分割すると、リピータの段数を抑えて正確にコリジョンを検出できます。 ブリッジはメモリ内に通信データを蓄積するので、異なる速度のセグメントを接続することができます。 ブリッジはMACアドレスとポートの対…