2009-01-01から1年間の記事一覧

WEPとWPA

無線LANの暗号化方式にはWEPとWPAがあります。 WEPは構造上の欠陥から容易に解読できるため、WPAの使用が推奨されています。 WEPの欠陥 WEPには以下の欠陥があります。 MACヘッダを暗号化しません。 ユーザ毎ではなく、アクセスポイント毎にWEPキーを決めな…

ESS-IDの隠ぺいとANYモードの拒否

ESS-IDの隠ぺいとANYモードの拒否は、無線LANへの不正アクセスを防ぐために有効です。 ESS-IDの隠ぺい ビーコンやプローブ応答にてアクセスポイントのESS-IDを送信すると、誰もがESS-IDを取得できるため不正アクセスの原因になります 以下のように、ESS-IDを…

無線LANの接続手順

以下、無線LAN端末がアクセスポイントに接続するための手順です。 なお、アクティブスキャンであるかパッシブスキャンであるかにより、認証パケット送信まで手順が変わります。 パッシブスキャン パッシブスキャンでは、アクセスポイントがESS-ID情報を含む…

誤り制御

誤り制御とは、ネットワークを通じたデータ伝送を確実に行うための、誤り検出・訂正処理です。 誤り制御には以下のような方法があります。 誤り検出のみ パリティチェック CRC 誤り訂正可能 ハミング符号 パリティチェック パリティチェックは、パリティビッ…

RC-232C

RS-232Cはパソコンとモデムの接続等に使用されるインタフェース規格です RS-232Cは、以下の3つの規格の組み合わせです。 規格 概要 V.24 制御手順や回線制御など、論理条件を定めた規格です V.28 電圧など、電気的条件を定めた規格です。 ISO2110 ピンコネク…

X.25

X.25は、公衆回線網を通じてパケット通信に利用される、DTE-DCE間のインタフェース規格です。 X.25は以下のプロトコルから構成されます。 プロトコル 対応するOSI階層 X.25 ネットワーク層 LAPB データリンク層 X.21 X.21bis 物理層 LAPBの概要 LAPB(Link Ac…

伝送制御手順

伝送制御手順とは、端末間のデータ伝送でのコネクション管理や誤り制御のための手順です。 OSI参照モデルで言うと、データリンク層に当たります。 以下、伝送制御手順の例です。 ベーシック手順 HDLC LAPB

同期制御

通信では、送信側と受信側がタイミングを合わせて(同期をとって)データを認識する必要があります。 同期制御は、ビット同期とブロック同期の組み合わせで行います。ビット同期によりビット単位でデータを認識した後、ブロック同期により意味のあるブロック単…

画像・動画・音楽データの規格ほか

目次 JPEG GIF PNG MPEG MP3 AVI H.323 MIDI JPEG JPEGは、DCT(離散コサイン変換)とハフマン符号化による、不可逆圧縮形式の画像データ規格です。 > 圧縮率が高いです。 写真データを自然に復元できます。 > 画像中の文字ににじみが生じます。 GIF GIFは、LZ…

符号化のアルゴリズム

符号化のアルゴリズムを大きく分けると、波形符号化と分析合成符号化の2つになります。 波形符号化 波形符号化は、元データを忠実に再現しようとする方式です。 データ量が大きくなりますが、復元時の品質が優れています。 以下、波形符号化のアルゴリズム…

画像データ圧縮の用語

予測符号化 静止画の隣接する点や動画の連続するフレームの差分を符号化することで、データ量を削減する手法です。データ量の削減が可能なのは、隣接点が類似した値であることが多いためです。 なお、隣接点の差分のことを予測誤差と呼びます。 以下、予測符…

画像のデータ量の求め方

画像のデータ量は以下の手順で求めます。 画像のサイズを求めます。 色の表現に必要なビット数を求めます。 画像のサイズと色のビット数を掛け算してデータ量を求めます。 例として、解像度がXGA(1024×768ピクセル)で、色がR、G、Bそれぞれ256段階の画像のデ…

画面解像度の規格

画面解像度の規格「〜GA」の一覧です。 規格名(略)規格名解像度(ピクセル) VGAVideo Graphics Array640×480 SVGASuper Video Graphics Array800×600 XGAeXtended Graphics Array1024×768 WXGAWide XGA1280×768 1280×800 1366×768

アナログデータからディジタルデータへの変換(ディジタル化)

ディジタル化の利点と欠点 > ディジタルデータはノイズに強いです。ノイズにより信号が乱れても、誤り訂正符号などに容易に復元できます。 標本化や量子化の精度を変えることで、データ量を制御できます。 > 本来のアナログデータに対して情報落ちが発生しま…

ベーシック手順

ベーシック手順は、文字データ伝送向きの伝送制御手順です。 同期方式としてキャラクタ同期を使用し、伝送単位はキャラクタ単位となります。 また、誤り制御方式に水平垂直パリティを使用しています。 通信手順 ベーシック手順では、以下の手順で通信行いま…

従系のスタンバイ方式

コールドスタンバイ 従系の電源を落としておく方式。 障害時の切り替えに時間がかかりますが、低コストです。 ホットスタンバイ 従系に主系と同じ処理を行わせる方式です。 障害時の切り替え時間が最小ですが、高コストです。 ウォームスタンバイ 従系に電源…

システムの構成

シンレックスシステム 1つの業務に1つのシステムを割り当てる構成です。 デュプレックスシステム(主系と従系) 1つの業務に2つのシステムを割り当て、一方のシステムを主系、他方のシステムを従系とする構成です。 主系にはオンライン処理を、従系にはバッチ…

RAID

RAID(Redundant Array of Independent Disks)はハードディスクの信頼性を向上させるための技術です。安価なハードディスクを冗長構成にすることで、全体の信頼性を低コストで向上させます。なお、RAIDにはRAID 0〜RAIND 6の7つの段階があります。 RAIDの各段…

syslogdの使い方

syslogdによりシステムのログを管理できます。 目次 syslog.confの設定(/etc/syslog.conf) syglogdでの外部接続の許可(/etc/default/syslogd) syglogdの再起動 syslog.confの設定(/etc/syslog.conf) syslogdの設定は/etc/syslog.confにて行います。 syslog.c…

ATMのプロトコル

ATMのプロトコル構成 ATMは物理層、ATM層、AALの3層から成り立ちます。 ATMヘッダの重要なフィールド VPI(仮想パス識別子) ATM通信路の仮想パスを識別します。仮想パスとは仮想チャネルを複数束ねたものです。 VCI(仮想チャネル識別子) ATM通信路の仮想チャ…

ATMのQoS

ATMでは同一ネットワークで様々なQoS(PCR、セル遅延、セル廃棄率)を提供できます。 ATMにおけるQoS品目には以下があります。 CBR(Constant Bit Rate) PCRまでの帯域を常に保証します。最も転送遅延が起こりにくいです。 VBR(Variable Bit Rate) SCR(平均伝送…

ADSLの用語

フルビットローディング 1個の搬送波で送信する情報を11〜12ビットからADSL規格いっぱいの15ビットに拡張することで、伝送速度を向上させます。 S=1/2 誤り訂正ビットを半分にし、その分転送するデータ量を増やすことで伝送速度の向上を図ります。誤り訂正ビ…

ATM-LAN

ATMを利用してLANを構成する技術に、LANエミュレーションとATM over Ethernetがあります。 ちなみに、どちらの技術でもデータ分割にAAL5を利用します。 LANエミュレーション(LANE) LANEはIPパケットをイーサネットフレームでカプセル化した後、ATMに受け渡し…

ISDNのプロトコル

ISDNでは、使用するチャネルと転送情報の種別により使用するプロトコル構成が変わります。 ISDNのプロトコル構成 > > > > LAPBとLAPD LAPB(Link Access Procedure Balanced)とLAPD(Link Access Procedure on the D channel)はそれぞれBチャネルとDチャネルの…

インタフェース規定点

Iシリーズインタフェースはインタフェース規定点を定めることで、各種装置をどのような順序でISDN網に接続すべきかを示しています。 インタフェース規定点には、Rインタフェース、Sインタフェース、Tインタフェース、Uインタフェースの4つがあります。各イ…

ISDN・INSネットの用語

Iシリーズインタフェース ITU-TによるISDNの勧告です。 Bチャネル・ベアラチャネル 音声通話とデータ通信、パケット通信を提供するチャネルです。 Dチャネル・データチャネル 制御信号とパケット通信を提供するチャネルです。 BRI(Basic Rate Interface)・IN…

バックアップ運用の注意点

リストアのリハーサルを行いましょう データのバックアップを取得しても、障害時にリストアできなければ意味がありません。また、障害時のリストア作業は早急に行う必要があります。したがって、バックアップデータの有効性とリストア手順の確認のため、リス…

バックアップ計画

バックアップの計画では以下の項目を決定する必要があります。 バックアップ対象のデータ バックアップの頻度 バックアップの方法 フルバックアップ 差分バックアップ 増分バックアップ 許容できるバックアップ時間 世代管理 各バックアップ方法の利点・欠点…

障害管理の考え方と技法

フォールトアボイダンスとフォールトトレランス フォールトアボイダンスでは、障害が発生しないよう対処します。たとえば、品質の高い機器などを購入することで障害の発生を避けます。このような障害管理はコストがかかります。 フォールトトレランスでは、…

ATMの利点と欠点

ATMと一般的なネットワークの違い > セルサイズやヘッダサイズは固定長です。 柔軟性はありません。 > パケットサイズやヘッダサイズはプロトコル毎に異なり、可変であることも多いです。 柔軟性に富んでいます。 ATMの利点 セルサイズやヘッダサイズが固定…